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第2回フォトコンテスト 最終審査結果

総評

写真は未知との出会いだ。素晴らしい応募作品の数々が、改めてそのことを教えてくれた。風景部門の作品は、我々を世界中の旅へと導いてくれる。人物部門では初めて見るたくさんの笑顔に出会えた。そしてオールドレンズ部門は、感じたままに写す自由を教えてくれる。
 もし、SNSに専用アカウントを作り、応募作品をタイムラインに流したら、それだけで珠玉のフォトギャラリーになっただろう。本コンテストの応募作品を見つめる時間は、文字通り至福の時間であった。
 きっとこのコンテストに応募してくれた人たちは、写真を撮ることが何よりも好きにちがいない。しかし、撮るだけでなく、撮った写真が人の心を揺さぶり、感動へと導いていることをおぼえておいてほしい。あなたの写真は未知の世界へと人を誘い、そして感動を与えることができる。実際に感動と至福の時間をもらった者として、ここに銘記しておく。

審査員長:写真家・ライター 澤村 徹

グランプリ

風景部門グランプリ

「ORION THE EXPRESS」

サトウジュン

カメラ:Nikon D4s
レンズ:AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
その他:Kenko プロソフトン A

■選評(審査員長:澤村 徹)
今回のフォトコンテストは海外の写真が殊の外多く、見ているだけで世界を旅するような興奮があった。とは言え、銀河鉄道で宇宙へ連れて行ってもらえるとは思わなかった。しかもアイディア一発の写真ではなく、じっくりと作り込まれた一枚だ。オリオン座の星々を丸く見せるために、いくつもの撮影上の工夫が見て取れる。アイディアと努力の賜物だ。

人物部門グランプリ

「Rhythmic gymnastic」

川原圭一

カメラ:LEICA M Monochrom CCD modelc
レンズ:COSINA Voigtlaender Nokton 50mm f1.1

選評(審査員長:澤村 徹)
これから跳躍しようする体操選手、彼女の張り詰めた気持ちが空気をかすかに震わせる。ソリッドな構図、白を基調としたモノクローム、それらは躍動する直前の緊張を象徴するかのようだ。その場を目にする以上に、この写真は臨場感を伝えてくれる。写真は事実を写すが、それを真実に昇華するのは撮影者の表現力だ。

オールドレンズ部門グランプリ

「鎌倉」

米山好人

カメラ:Leica M8.2
レンズ:Industar-69 28mm F2.8

選評(審査員長:澤村 徹)
二軒のあばら屋の隙間に小宇宙が広がっている。オールドレンズ的小宇宙とでも名付ければよいのか。積層する時間と廃れる生活の匂い。その奥に見える青空と海は、我関せずと飄々としている。この一枚に潜む感情は重い。そうした光景をロシア製ハーフサイズ用レンズという蒙昧なツールで捉えるところに、単なるドキュメントを超えた作品性が見て取れる。

アルティザン・アンド・アーティスト賞

「焔に耐える」

鈴村雄誠

人物部門

カメラ:Nikon D610
レンズ:Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

■選評(アルティザン・アンド・アーティスト)
この写真はとてもドラマティックであり、壮観な光景である。炎の光とその場所へ迫る感じが少し恐怖を与える。見ているものもこの光景の一員になっているような印象を与える。

「syndrome」

山形宗次郎(zirosou)

オールドレンズ部門

カメラ:sony α7Ⅱ
レンズ:Leica summillux 35mm 1st

■選評(アルティザン・アンド・アーティスト)
これは、ディティールにまで濃縮されたとても表現に富む作品です。私はこの写真に“ルーツへの回帰”というタイトルをつけたい。この写真の言おうとすることはとても力強くこれを白黒にすることにより、それがとても効果的に表現されているということです。

代官山 北村写真機店賞

「夕暮れ時」

横山 博利

オールドレンズ部門

カメラ:sony α7RⅡ
レンズ:Leica summilux35mm f1.4 (2nd 球面レンズ)

選評(三浦 宏介 店長)
おやおや、ねこねここねこがやこちらを向いて甘え顔。
前も後もピンとあんよを伸ばして、今にも欠伸をひとつかましてさ、もう一眠りかな。
夕方のけだるい日差しが差し込むこの瞬間。
ねこのおめめのように浮かび上がったゴーストはこねこを見守るおやねこのまなざしなのかもしれませんね。

そうさ、こんなにくつろいでいるところ、ママにしか見せないよ、とこねこ。
ねぇ、ママのそばに行ってもいいかな、おひさまがちょっぴりよわくなってさ、さむくなってきたよ。

この一枚に横山さんとこねこの関係性も映し出されているような、こころあたたまる作品です。

「Memento」

杉山 有希子

オールドレンズ部門

カメラ:sony α7s
レンズ:OLYMPUS ZuikoZoom35-70mm 1:3.5~4.5

選評(三浦 宏介 店長)
ただ重くくすみたたずむ一台の車。場違いな鉄の塊は、静謐な深山の身勝手な闖入者だ。
あるトラブル結果、危険な香り、怠惰な持ち主、そんな人間くさい類推もしたくなるが、どうだろう。
時に抗うことなく、彼なりの大地への同化として見ることもできないだろうか。

朽ち果ててゆく、もう動けない彼は、こんなバツの悪い姿をできれば晒したくはないだろう。
しかし、彼女の目に捉えられ、焼き付けられてしまった。

さてさて、鉄と古玉の対話はどんな言葉がありえるだろうか、熟した機械同士は互いに言葉を探すうちに、ただただ山は暗く、しめった風が吹くばかりだろう。

最終選考作品

  • 「遥な頂き」

    鈴村雄誠

    風景部門

    Nikon D610
    Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

  • 「ginza」

    jk

    人物部門

    SONY α7Ⅱ
    カールツァイス Batis 1.8/85

  • 「Moon glow」

    川原圭一

    風景部門

    SONY α7s
    SAMYANG 14mm f2.8
    SIGMA MC-11 マウントアダプター

  • 「月夜」

    yasuaki dainobu

    風景部門

    PENTAX K-01
    COSINA Carl Zeiss DistagonT 2/28 ZK

  • 「漂着」

    福田 承平

    風景部門

    CANON EOS6D
    CANON EF17-40mm F4L USM

  • 「黄昏時」

    又吉亮太

    人物部門

    RICOH PX

  • 「Tutankhamun」

    Masaya Konmasa

    人物部門

    Nikon D7100
    Sigma 70mm F2.8 DG Macro

  • 「異界」

    コンノヒロユキ

    オールドレンズ部門

    Leica M-E
    Leica summilux 2nd

職人の丹念な手仕事と芸術家の感性により生み出された揺るぎないクオリティ。
プロにも選ばれているその機能性は、使うほどに配慮の深さを感じさせ、手放せないほどの愛着へと変わってゆく。